世界では8億人以上が飢餓で苦しんでいるといわれています。2019年現在、世界人口は77億人のですのでおよそ10人に1人が食べるものが充分に得られていません。それなのに世界で生産される食料の3分の1が捨てられています。この状況を解決するために、欧州を舞台に制作されたのが『0円キッチン』でした。本作の日本での劇場公開に合わせて、監督のダーヴィドを2017年に日本に招くと、足元日本でも大量の食品ロスが発生していることを知りました。もったいない精神を重んじているこの日本でも、「国民一人当たりおにぎり一個分」の食べ物が毎日捨てられているのです。この状況を何とかしたいと、映画『もったいないキッチン』の制作を決めました。この映画が食品ロス問題の解決のみならず、持続可能な世界を築くためにも役立つことを願い、お届けします。
フードアクティビストで映画監督でもあるダーヴィト・グロスが、日本で食品ロス問題に取り組む人々の姿を追ったドキュメンタリー。グロス監督自身がオリジナルのキッチンカーに乗り、日本全国を4週間かけて回る様子を描く。前作『0円キッチン』では廃棄食材でクッキングをしながらヨーロッパを巡ったグロス監督が、旅の相棒で英語翻訳家としても活動する塚本ニキと同行。もったいない精神の国・日本で、彼らが体験する数々の出来事が映し出される。
監督・脚本: ダーヴィト・グロス
製作国: 日本 製作年: 2020年 配給: ユナイテッドピープル
キャスト: ダーヴィト・グロス 塚本ニキ ソウダルア 井出留美
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