大映女優祭
静岡シネ・ギャラリー 2018/4/14~5/11上映
1942年に誕生した映画会社・大映株式会社は、1971年に倒産するわずか30年ほどの間に、数多の伝説の映画人を輩出、数々の傑作を世に送り出しました。
大映作品の女優が演じたスクリーンの中の女たちは決して男性の添え物として存在していません。
そこには、自分の意思を持ち、自らの力でその波乱の人生を生き抜いていこう、という強い信念があるように思えます。
そんな内面の強さと外見の美しさを兼ね備えた、強く、逞しく、凛々しい―魅力的な女性たちが生きている珠玉の傑作をスクリーンにてご堪能頂ければ幸いです。
志摩半島の漁村を舞台に、旅回り一座の座長(中村)とその恋人(京)、劇団員(若尾)、飯屋の母子など様々な人間が織りなす心の交流と人生の真実を、巨匠・小津安二郎が格調高く描いた感動作。
●監督・脚本:小津安二郎
●出演:中村鴈治郎 京マチ子 若尾文子
●1959年 ●119分 ©KADOKAWA1959
巨匠・市川崑が『炎上』『ぼんち』に続いて雷蔵とコンビを組み、島崎藤村の名作を映画化。
雷蔵は部落出身であることを隠し生きる小学校教師役を繊細に演じた。また本作で藤村志保が鮮烈なスクリーンデビューを飾った。
●監督:市川崑
●出演:市川雷蔵 藤村志保
●1962年 ●119min ©KADOKAWA1962
お兼(若尾)は父親と妾を相次いで亡くし、母親と故郷の村に戻るが、村人から村八分にされる。やがて清作(田村)と結婚しささやかな幸せが訪れるが、清作が戦争に招集され…。
若尾文子がキネマ旬報主演女優賞受賞。
●監督:増村保造
●出演:若尾文子 田村高廣
●1965年 ●93min ©KADOKAWA1965
渥美マリが女優としての真価を問うべく、強烈なキャラクターを体当たりで熱演し、人気を決定づけた、大ヒット<軟体動物>シリーズ最高傑作との呼び声高い青春物語。豪華男優陣とのラブシーンも必見。
●監督・脚本:増村保造
●出演:渥美マリ 川津祐介 西村晃
●1970年 ●92min ©KADOKAWA1970
岸壁の遭難事故で、ザイルを切って夫を落下させた妻(若尾)が裁判にかけられ…。若尾がスターから演技派女優へ、少女から女へと変貌を遂げる転機となった作品。既存のモラルを激しく揺さぶる増村保造の最高傑作。
●監督:増村保造
●出演:若尾文子 川口浩
●1961年 ●91min ©KADOKAWA1961
老舗京染屋の長女で、染物職人のきわ(山本)は新しい感性で手腕を発揮し評判を博していた。ある日彼女は大学教授の竹村(上原)と出会い恋に落ちるが、男には娘と病床に伏す妻がいて…。キネマ旬報ベストテン第2位。
●監督:吉村公三郎
●出演:山本富士子 上原謙
●1956年 ●104min ©KADOKAWA1956
無知で無欲、唄も踊りも出来ない芸者・小えん(若尾)は明るさと色気を武器に自由奔放な生活を送っていた。そんな彼女が見つけた自分らしい生き方とは…。名匠・川島雄三が大映で初めてメガホンを取った傑作女性映画。
●監督・脚本:川島雄三
●出演:若尾文子 フランキー堺
●1961年 ●99min ©KADOKAWA1956
上田秋成の短篇集から二篇を採り映画化し、ヴェネチア国際映画祭を制した名作。戦乱時、町に商売に出た陶工(森)が姫君(京)の屋敷に招かれるが…。京や田中の傑出した女性像は世界も賞賛した。
●監督:溝口健二
●出演:京マチ子 田中絹代 森雅之
●1953年 ●97min ©KADOKAWA1953
家族のために昼も夜も工場で懸命に働く少女(関根)は、休日に出かけた街で青年(大門)と出会う…。若い2人が出会い、結ばれるまでの激しく純粋な“初恋”を名匠・増村が描いた、ほろ苦い純愛物語。
●監督・潤色:増村保造
●出演:関根恵子(高橋恵子) 大門正明
●1971年 ●90min ©KADOKAWA1953
前売券
一回券・・・1,100円
三回券・・・3,000円
(三回券をご購入の方、先着50セット特製ポストカード付き!)
好評発売中!4/13(金)まで販売。
4/13以降は、下記当日券をご鑑賞日当日にお買い求めください。
当日券
一般 1,600円
シニア・学生1,300円
会員 平日1,100円 土日祝1,400円
(シニア・U-25会員はいつでも1,100円)
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