伝説の映画人を輩出した大映を代表する男たちの傑作を一挙上映!!

1942年に誕生した映画会社・大映株式会社は、1971年に倒産するわずか30年ほどの間に、数々の傑作、数多の伝説のスタッフ、そして圧倒的な存在感を放ち今なお語り継がれる俳優たちを世に送り出しました。
静岡シネ・ギャラリーでは春に開催しご好評いただいた「大映女優祭」に続き、この夏は「大映男優祭」と銘打ち厳選した傑作9作品を上映いたします。
大映作品の男優たちが演じた男たち――愛する女性を守るために生き、正義のために闘い、自分の欲望や野心のために行動する…愛に生き、正義を守り、打算的に生きる男たち――は、ときに神々しいまでの美しさを放っているように思えます。
そんな美しい男たちが生きる珠玉の傑作をスクリーンにてご堪能頂ければ幸いです。

『地獄門』

2018/7/7(土)~7/9(月)上映
連日10:00~

平安時代末期、平清盛に仕える武士・盛遠(長谷川)は戦乱の中で美女・袈裟(京)に出会う。
袈裟が人妻と知っても諦めきれない盛遠は…。
米アカデミー賞・NY批評家協会賞外国語映画賞など海外で絶賛された傑作時代劇。

●監督・脚本:衣笠貞之助
●出演:長谷川一夫  京マチ子  山形勲
●1953年  ●89分  ©KADOKAWA1953

『座頭市物語』

2018/7/10(火)~7/12(木)上映
連日10:00~

坊主頭、盲目にして居合い抜きの達人―従来にない強烈なキャラクターと役柄が憑依したような勝新太郎の強烈なパーソナリティとが相まって、大ヒットしたシリーズ第1作。
共演した天知茂のニヒルな個性も見所。

●監督:三隅研次
●出演:勝新太郎  万里昌代  天知茂
●1962年  ●96分  ©KADOKAWA1962

『眠狂四郎 勝負』

2018/7/13(金)~7/16(月)上映
連日10:00~

幕政を一新しようとする年老いた変わり者の勘定奉行(加藤)に共感した狂四郎(雷蔵)は彼の擁護を買って出るが…。
屈指の名作としてシリーズの評価を決定づけた。
さりげなく織り込まれる江戸情緒の描写も見所のひとつ。

●監督:三隅研次
●出演:市川雷蔵  藤村志保  加藤嘉
●1964年  ●83分  ©KADOKAWA1964

「女の小箱」より 夫が見た』

2018/7/17(火)~7/19(木)上映
連日10:00~

金、地位、愛…欲望に身を任せる男女の愛憎を増村がスタイリッシュに描き切った傑作。
愛に飢える人妻(若尾)、自己保身ばかりの夫(川崎)、野心家のクラブオーナー(田宮)、蠱惑的なマダム(岸田)と役者陣の熱演も必見。

●監督:増村保造
●出演:若尾文子  田宮二郎  川崎敬三  岸田今日子
●1964年  ●92分  ©KADOKAWA1964

『雪之丞変化
デジタル復元版

2018/7/20(金)~7/22(日)上映
連日10:00~

没後に俳優初の国民栄誉賞を受賞した大スター・長谷川一夫の300本記念作品。
計算し尽くされた様式美で描く豪華絢爛な恋と復讐の物語。
ジャズを使用した音楽や効果音など細部に到るまでオリジナリティに富んだ必見の傑作。

●監督:市川崑
●出演:長谷川一夫  山本富士子  若尾文子
●1963年  ●114分  ©KADOKAWA1963

『黒い十人の女』

2018/7/23(月)~7/25(水)上映
連日10:00~

風(船越)は妻帯者でありながら次々女性と関係を持つが、その裏で妻や愛人達は結託し彼の殺害を画策していた…。
リバイバル上映で若い世代の圧倒的な支持を得た、モダニストで先鋭的な市川崑の演出が光る大傑作。

●監督:市川崑
●出演:山本富士子  岸恵子  船越英二
●1961年  ●103分  ©KADOKAWA1961

『薄桜記』

2018/7/26(木)~7/28(土)上映
連日10:00~

道場を破門になった典膳(雷蔵)と安兵衛(勝)は偶然に翻弄され、流転の運命を辿ることに…。
雷蔵作品の中でも傑作と呼び声高い大映時代劇の到達点。
降りしきる雪が血に染まるクライマックスの凄絶な美しさも必見。

●監督:森一生
●出演:市川雷蔵  勝新太郎  真城千都世
●1959年  ●110分  ©KADOKAWA1959

『おとうと
デジタル復元版』

2018/7/29(日)~7/31(火)上映
連日10:00~

家族の再生と姉弟(岸・川口)の魂の交流を描いた日本映画史に燦然と輝く傑作。
キネマ旬報ベストテン第1位など各映画賞を独占。
「銀残し」と呼ばれる特殊な現像処理を施した淡彩映像は海外でも高く評価された。

●監督:市川崑
●出演:岸恵子  川口浩  田中絹代
●1960年  ●98分  ©KADOKAWA1960

『近松物語』

2018/8/1(水)~8/3(金)上映
連日10:00~

近松門左衛門の人形浄瑠璃を巨匠・溝口健二が映画化。
不義密通と誤解された男女が真実の愛に気付き覚悟する姿を現代的で西欧的なスピード感で描く。
出演者、撮影、美術……、すべてが比類ない完成度に満ちた必見の名作。

●監督:溝口健二
●出演:長谷川一夫  香川京子  南田洋子
●1954年  ●102分  ©KADOKAWA1954

料金

前売券
一回券・・・1,100円
三回券・・・3,000円
7/6(金)まで販売!!
(3回券をご購入の方は、数量限定特製ポストカードがつきます。
※無くなり次第、特典終了)

当日券
一般 1,600円
シニア・学生1,300円
会員 平日1,100円 土日祝1,400円
(シニア・U-25会員はいつでも1,100円)

静岡シネ・ギャラリー

お問合せ:054-250-0283

静岡市葵区御幸町11-14 サールナートホール3階

マップ・アクセス